2013年05月
28
5月

京都大学、山中伸弥教授が世界に先駆けて発明し、ノーベル生理学医学賞を受賞するきっかけとなったiPS(人工多能性幹)細胞は、その作製に山中因子(後述)と呼ばれる4つ(もしくは3つ)の遺伝子を導入すれば十分とされていました。しかし、米・ピッツバーグ大学医学部のSukhbir Kaur氏らは、Nature誌の姉妹誌であるScientific Reports誌の中で、CD47と呼ばれる、たったひとつの遺伝子が失われるだけで、山中4因子の発現が自発的に誘導され、iPS細胞と酷似した細胞ができることを、4月17日付で報告(2013; 3: 1-12)しています(購読無料)。iPS細胞はかろうじて知っていても、その作り方まで興味ある人はそう多くはないかもしれませんが・・・続きを読む »
23
5月
男性で赤 い服を好んで着る人は、どことなく闘争心が強そうに見えませんか?ビジネスマンでも、大事な商談で気合を入れるときは、赤いネクタイをするという話を聞い たことがあります。また、勝負の世界に生きるスポーツ選手なども赤いウエアを好んで着る傾向があるそうです。この赤色好きと闘争心の間には何か科学的な根 拠があるのでしょうか?実はあったんです。続きを読む »
20
5月
ミノサイクリン(写真:構造式)は、主にニキビなどの皮膚感染症に使われる、テトラサイクリン系抗生物質です。以前からこの抗生物質には変わった副作用があることが報告されていました。ミノサイクリンを服用すると、雑念に惑わされず、集中力が持続でき、冷静な判断を下せるといったものから、覚せい剤が効きにくくなる、うつ病の症状が改善するといった作用です。これはミノサイクリンが、日常生活における不安や恐怖といった感情を抑え、それによって生じる社会的に不適応な行動を抑制できる可能性を示しています。
14
5月

例えばヒトのもつ、片親由来分の23本の染色体は、約30億塩基対のDNAからできていますが、そのうちいわゆるタンパク質の設計図として機能している部分は、たったの2%であることがわかっています。それ以外の部分(タンパク質非コードDNA)は、すでにその機能がわかっているタンパク質非コード(ノンコーディング)RNAの設計図として働く領域や、設計図からRNAを転写する際の調節に使われる領域が知られているものの、大部分は現在もその機能が分かっていないことから、「がらくたDNA」などとかわいそうな呼ばれ方をされることもありました。続きを読む »
